ローヤルゼリー


ローヤルゼリーとは

蜂のコミュニティは、1匹の女王蜂と、数百、数千の働き蜂によって構成されています。
女王蜂は、たくさんの幼虫のなかから1匹だけ選ばれるそうです。
そして、幼虫の頃から特別食を与えられ、「王台」と呼ばれる特別室で育つといわれています。

ローヤルゼリーとは、元は羽化して1週間程度の若い働き蜂が自分たちで作る特別食です。花の蜜や花粉を食べた働き蜂が、自分の体の中で酵素で分解し、作り出すといわれています。
特別食を食べて育った女王蜂の寿命は約2〜5年(働き蜂は約1ヶ月)です。
また女王蜂の体長は普通の働き蜂の3倍近くあります。
女王蜂も働き蜂も、同じ形の卵から同じように生まれます。同じ蜂でここまで生命力に違いが生じるとは考えにくいと思われます。
ですから、この生命力の違いの秘密はローヤルゼリーに含まれる栄養素にあるといわれています。

そして、このエピソードをもとに、ローヤルゼリーのブームが起こりました。養蜂家は、巣を女王蜂がいない状態にすると、働き蜂の幼虫(孵化後3日以内)にローヤルゼリーを与えて、新しい女王蜂を育てるというミツバチの習性を利用してできるだけ多くのローヤルゼリーを採集する技術を生み出しました。
まず、隔王板と呼ぶ道具を使い、巣箱の中に女王蜂と隔離された場所を作ります。次に自然の王台を模した人工王台の中に孵化したばかりの働き蜂の幼虫を移し入れます。そして女王蜂と隔離されたところに人工王台の枠を挿し入れ、女王蜂として育てさせるのです。人工王台にローヤルゼリーが貯まるまでの時間は48〜72時間。そこで、幼虫を取り除きローヤルゼリーを採取します。1つの王台で採取できるローヤルゼリーの量は約300mgというごくわずかな量。巣箱1箱につき50〜60個の人工王台をセットしますから、1箱で1回あたりとれる生ローヤルゼリーはわずか15g程度です。
体重わずか0.1gにも満たないミツバチが生産するローヤルゼリーは、とても少なく貴重なのです。